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俳優矢崎広くんと若手俳優さん中心の舞台観劇&映画ドラマ感想ブログ

【映画】X-MEN:フューチャー&パスト


個人的に映画X-MENシリーズにはそれ程の思い入れがあるわけでは無いのだけれど、ファーストジェネレーションがあまりに面白くてすっかりハマってしまったので初日に2D字幕、2回目を3D吹替で観た。3Dで観る意味はほぼ無いと思うので(元々3Dで撮影していないので)迷っている方は2Dで良いと思う。
おなじみのキャラクター(ウルヴァリン、ストーム、アイスマン、キティ等)勢揃いに加え、メインは過去の第一世代(チャールズ(プロフェッサーX)、エリック(マグニートー)、レイブン(ミスティーク))達なので、FCからのファンでも十分楽しめる。

デストピア(廃退した世界)となった未来の地球。ミュータント殲滅の為に作られたセンチネルという最強のロボットによりミュータントもミュータントを保護する人間も絶滅の危機に陥っている中、X-MENとその宿敵であったマグニートーは協力しローガン(ウルヴァリン)を過去に飛ばしセンチネル計画を阻止しようとする話。

ローガンが飛ばされたのはベトナム戦争終結直後のアメリカ。荒れ果てたエグゼビア邸でのチャールズが本当に切ない。キューバ危機から10年、唯一無二の親友であったエリックにより血のつながりは無いものの唯一の家族であったレイブンと親友であったエリック自身と両の脚を奪われたチャールズはなんとか恵まれし子らの学園を創りミュータントを集めはしたものの、ベトナム戦争の悪化により教師のみならず生徒達も徴兵され、精神のバランスの崩れたエリックは体の痛みと共に押し寄せる生徒達仲間達の死を恐ろしいまでの共感力で拾い始める。それはあの時エリックが殺したショウの意識を共有していたチャールズが、擬似的にショウの死を追体験し苦しみに絶叫した事を思い出すとあまりにも、あまりにも辛い。そんな彼が酒に溺れ、ハンクが開発した能力を制御する薬を過剰に摂取し溺れていった事を誰が責められるのか。しかもその薬の効果により一時的にではあるが歩けるようになっているのがまた皮肉で…。
だがその10年を監獄にいたエリックは知らなくて、10年ぶりの再会で二人は激しく罵り合うのが本当に辛い。
「君が僕から全てを奪っていった」と責めるチャールズに、「エンジェルやアザゼルや沢山の仲間が戦争で人体実験で殺されたのにお前は隠れていて彼らを見捨てた」と責めるエリック。薬で能力を捨てたのかと嘲るエリックに、苦しそうに「眠れるようになる為だ」と返すチャールズ。そこで恐らくエリックは悟ってくれたのだと思いたい。
死んでいったミュータント達が救いを求めていた頃、やはりチャールズもまた救いを求めていて、彼を救えたのはきっとレイブンとエリックだけなのにエリックはその両方を奪ってしまったのだと、その事実があまりに残酷で…。数年ぶりにチェスをするエリックとチャールズがもう、たまらない。

今回の主役は何と言ってもミスティークことレイブン。ミュータント達を実験台にし兵器開発を薦める、センチネル計画の創始者であるトラスクに復讐しようと1人暗躍している。彼女を止める為チャールズは両の脚を諦め能力を使うのだけれど、ここで未来から来たローガンの心を覗く事により未来の自分、プロフェッサーXと若きプロフェッサーXが対峙する。ここが凄く熱い。
沢山の苦しむ声が聞こえる事が恐ろしいと涙を流す若きチャールズ。そんな彼に未来のチャールズは諭す。
「君が恐れているのは自分の苦しみだ。これからも苦しむがそれを乗り越えれば君は大きな力を手にする。ほんの少しの手助けで未来は変る。未来を諦めてはいけない」
ああそうか、未来であっても彼の苦しみが取り除かれる事は無いのかと私は凄く辛くなってしまったんだけれど、若きチャールズは未来の自分の導きにより漸く地上最強と呼ばれるテレパス能力、共感能力を取り戻す。そしてローガンはチャールズに、遠い未来自分は貴方に導かれる。だからどうか自分達を捜して欲しい、X-MENを探して欲しいと頼む。ここでチャールズが「僕はベストを尽くす」と答えるのが良いなあ。

一方エリックはセンチネルの試作機を支配し、そのあまりに強大な力を世界中に示した。そしてテレビ画面越しにミュータント達に呼びかける。迫害に苦しみ恐れてきた時代は終わる、自分達が支配するのだと。
しかしレイブンに阻止され、チャールズの呼びかけによりトラスク殺害を止めたレイブンの行動で未来が変る。
最後過去から戻って来て目覚めたローガンは学園にいる。死んだ筈の仲間達が生きていて、恵まれし子らの学園で生徒達を教えている。そしてそこにはジーンの姿も。皆ローガンが未来を変えた事等勿論知る由もない。だがプロフェッサーだけはローガンの心を読む事で理解し、「よく戻って来た、積もる話をしようじゃないか」と笑いかける事で彼の行動が報われた事を知るラスト。

言ってしまえば今迄のX-MENシリーズ全体を無かった事にしちゃってるんだけれど、そもそも映画X-MENシリーズは様々な矛盾を産んでしまっていて収拾がつかなくなっていたのでそれを全てリセットしたことで今後漸く原作ファンも納得出来るX-MENが始まるのかなという印象。
ラスト辺りで死を覚悟したおじいちゃん2人(教授とマグニートー)が「私達は愚かな争いで多くの時間を無駄にしてしまった」と手を取り合うのがたまらない。漸く!漸くか!と。
そして過去の若き教授とマグニートーの再びの別れのシーンも良い。宿敵である筈のチャールズに「さらばだ、友よ」と言うエリック。そんな彼に「じゃあな、エリック」と返すチャールズ。彼らの一言では言い表せない複雑で、だがあまりに純粋な関係性が伺える世代を超えた2つのやり取りに胸が熱くなる。
思えば“あの”チャールズ・エグゼビアが10年もの間、彼に最も似合わない“憎しみ・恨み”の感情を抱かせ続けたエリックという存在。そしてその怪物とも呼ばれた磁界王、エリック・レーンシャーが唯一“友”と呼ぶチャールズという存在。たまらんです。

今回エリックをペンタゴンから脱獄させる時のアクションシーンがとにかく面白い!超高速で移動出来るミュータント、クイックシルバーの能力の演出が本当に面白いのでこれはぜひ実際観て頂きたい。そしてクイックシルバー少年がもの凄く可愛い。
エリックは本当にオシャレで(メットとマントの時以外)ペンタゴンへメットを奪いに行く時のハット姿が!もう!もの凄く!かっこいい!スカーフとか巻いちゃってるファッションも!ひたすらかっこいい!マイケル・ファスベンダーかっこいいよーかっこいいよー。
対して今回はもさっとしている教授。やさぐれてたから仕方無いけど長髪に髭は似合わないので早々に小綺麗にしていただきたい。それでもやっぱり真っ直ぐ見つめる青空のように澄んだ瞳は本当に美しい。ジェームズ・マカヴォイのブルーアイが美しいのなんのって。
レイブンもFCの頃は幼さの残る顔立ちだったのが本当に美しくなっていてびっくり。勿論本来の青い肌の姿もやっぱり美しいなあ。殺された仲間の為復讐に燃える彼女は悲しい程に美しい。
ローガンは相変わらずボロボロで…幾らすぐに治るからってあまりに痛々しい…それにしてもヒュー・ジャックマンの体が相変わらずもの凄いですね…。
苦しみを乗り越えたチャールズは、ローガンの手助けがあったとはいえ殆ど自分の力で復活したようなもので、本当にこの人は凄いと思うと同時に彼が皆を導く存在である以上彼の苦しみは彼の口から吐露される事はもう無いのかと思うとやっぱり苦しいんだろうなと思ってしまう。その苦しみを吐露出来る相手は、全く違う能力ながら同じく最強と呼ばれる力を持ち種類は違えど沢山の苦しみの中に身を置いてきたエリックしかやぱりいないんだと思う。だからどうか新しい未来では、彼らの理想の形は違えどお互いにたまにはチェスをし合っていてくれたら良いなと望んでしまう。
それにしても飛行機の中でエリックに「君は僕を捨てた!君は僕を捨てたんだ!」となじるチャールズはもう完全にカップルの修羅場みたいな状況でローガンいたたまれなかっただろうなと(笑)
FCも相当“チャールズとエリックの恋愛映画”と言われていたけれど今作でも惹かれ合っているのに理想の違いから共にいることが叶わない悲恋のカップルっぷりは健在でした。ブロマンスって、とっても良いものですね(菩薩顔)

そして2016年に公開が予定されているアポカリプスがですね…原作でのあらすじがパンフにちょこっとだけ書かれていてですね…まあ映画になると原作とは全く変ってくる可能性の方が高いけれど…エリックを庇ってチャールズが死ぬんです…?やめたげてよう…チャールズ以上にエリックにはチャールズしかいないのに、やめたげてよう…何はともあれまた若きチャールズとエリックが観られそうなのでとても楽しみです。
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カテゴリー:映画
テーマ:映画感想  ジャンル:映画

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俳優矢崎広くんが好きです。
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