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俳優矢崎広くんと若手俳優さん中心の舞台観劇&映画ドラマ感想ブログ

柿喰う客:ながぐつをはいたねこ(妙高公演)


妙高市文化ホール
10/6公演を観てきました




“こどもと観る演劇プロジェクト”と題した今回の公演。妙高市文化ホールのステージに緞帳を下ろした内側、ステージのスペースに更に舞台と客席を設けた変則的なつくり。客席は100席くらい?最前列は桟敷席、更に恐らく急遽追加で用意されたであろう即席の座席も用意され満席状態。子供達がとても多く、更に年配の方もいらっしゃりまさに老若男女バラバラな客席がなんだか新鮮。
上演時間前からずっと奥でねこ役の深谷さんがねことしてこちらを窺いながらうろうろしているのが面白い。子供達も、あれはねこ?人間だよ!なんて会話をしていて既に子供達を飽きさせない工夫をしているのだなと分かった。

とてもテンポ良く台詞や歌のやり取りが繰り広げられ、子供達にも分かりやすい言葉や、アイコンとして分かりやすい動きが徹底されていてとてもストーリーが分かりやすく入ってきた。所々地元ネタを挟んできたりするのは地方公演の楽しいところ。どかんどかんとウケていて大人もこどももおじいちゃんもおばあちゃんも笑っているのがなんだかとても不思議で気持ちが良い。
役者さんたちは、ねこの深谷さん筆頭に本当に動きも声も存在感もパワフルで圧倒される。入れ替わり立ち替わり役が変わっても分かりやすいアイコンがある為、「あれ、今何の役?」と戸惑うストレスは全く無かった。

ストーリー的には有名な童話なので端折るけれど、最後ねこによって王様になったカラバが結局その王冠を外し、ねこもまた長靴を脱ぎ捨てて去って行ってしまうのは柿喰う客オリジナルの脚本。
更に妙高市文化ホールの、緞帳の内側のステージという舞台装置を上手く使い、最後長靴を脱いで自由になったねこが緞帳が上がり誰もいない広い客席にぴょんと裸足で飛び降り、座席の間を自由気ままに飛び跳ね走り抜けて去って行くという演出が本当に効果的で印象的だった。人間社会という狭いハコの中から文字通り飛び出してどこまでも自由にどこへでも行けるねこが羨ましいと思う。
王冠を取ったカラバもまた、ねこから与えられた王様という権力と地位を素直に受け取ってもそれが本当に幸せなのだろうかという問いに思えた。
そして終演と同時に思わず「あー楽しかった!」と口にしてしまうほど楽しくあっという間の45分。空間含め、まるっと本当に楽しかった!

終演後のアフタートークでは中屋敷さんへの様々な質問が客席から寄せられ、役者さんたちのパワフルさの秘密や音楽のこと、ダンスの振り付けの事、ラストの演出の事等様々な質問に答えてくれた。そのどれもがなるほどと納得できてすっきり。
そのアフタートークの中で男性のお客さんが「初めて拝見したけれどとても良かったからまた来年再来年と来て欲しい」と言ってらっしゃっていて、それに対して中屋敷さんが「我々表現者はいつでも発表の場を求めている。今回も上演させてもらえませんかという声に劇場側が応えてくれたから実現出来たので、ぜひ劇場側に要望してもらいたい」と応えていて、地方公演は特にそれが大事なんだよなーと改めて思った。演劇を観る人口が少ない→劇場側が演劇を呼ばない→演劇が根付かないという負の連鎖が地方には特にある気がするので、もっともっと地方でも気軽に演劇を観られる機会が増えてくれると嬉しいと思った。観に行くんで、是非呼んで下さい劇場関係者様!
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カテゴリー:舞台
テーマ:観劇  ジャンル:学問・文化・芸術

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