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俳優矢崎広くんと若手俳優さん中心の舞台観劇&映画ドラマ感想ブログ

晦日明治座納め・る祭~あんまり歌うと攻められちゃうよ~


あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
早速ですが、去年の大晦日の納祭の感想を……

明治座
31日マチネとカウントダウン「年越RUN舞で☆るンバ〜走ったり、踊ったり、しゃべったり〜」へ行ってきました。



所謂るひま年末祭シリーズの第6弾?なのかな?いまいちどりじゃんを含めていいのかわからないけれどどりじゃん含めれば第6弾。すっかりおなじみとなったお祭りに参加してきた。
マチネは1階花道側という大変良席を譲っていただけてありがたい限り。
オープニングは長ランで応援団風。日頃の感謝をこめて明治座とるひまとお客さんへのエール。「ブラック企業的制作会社る・ひまわり」「ちゃんとしろるひま」に早々に笑う。もうオープニングの時点で楽しい。
るひまの祭シリーズは年々衣装にお金をかけるようになって来ている気がする。今回のこばかつさん演じる桓武天皇とか結構豪華な衣装だなーと思った。るひま歴代天皇の中では一番豪華。そして主演の三上演じる坂上田村麻呂の衣装が個人的にかなりツボ。
これまで何かと青い衣装が多かった(林含め戦隊ヒーローの頃のカラーに引きずられ過ぎだとは思う)けれど今回は全体的に黒い衣装。腰を高い位置で絞っているためとてもシルエットが美しいなあ。あと花道通って来る所を間近で見ていたけれど腰が細いというか薄い……今回特に大山真志とかこばかつさんとか大きい人(色んな意味で)と絡む事が多かったせいか三上がとても華奢に見えた。かっこいいんだよなーあの衣装。ぴょんぴょん跳ねるポニテが可愛い。
ストーリーとしては、朝廷から蝦夷討伐を命じられた征夷大将軍坂上田村麻呂と怪力を誇る蝦夷のリーダー阿弖流為の二人を主役にし、朝廷軍のリーダーと蝦夷のリーダー相反する二人のそれぞれの護りたいもの、戦う理由、そして周囲の思惑に翻弄されてゆく様を描いている。
田村麻呂は人の心の声が聞こえてしまうという特殊な能力を生まれながらに持ち、その為に心を閉ざし誰も信じず能面のように感情を表に出さない将軍。桓武天皇から授けられた心の声が聞こえなくなる勾玉を常に身に付け普段は無用な声を聞かないようにしている。人の言葉と心の内とが違う事をよく知っている田村麻呂は誰も信じず誰にも心を開かずただ淡々と命じられるがままに、この国の為に蝦夷を討伐しようとするが偶然鉢合わせた蝦夷のリーダーである阿弖流為の表裏の無さと底抜けに明るく、そして平和を愛する人柄に驚き動揺する。この世にはこれほどに表裏の無い人間がいるのか、そして特異な能力を持つ自分を恐れる事も無くただ窮屈な生き方を可哀想だと言った阿弖流為の人間性に徐々に感情を取り戻していく様がとても良い。
一方の阿弖流為もまた蝦夷の森の神アラハバキに与えられた類い稀なる怪力を持て余している。誰より平和を愛するのに抑えの利かない自分の底抜けのパワーに振り回されとうとう仲間を傷つけそして死なせてしまった阿弖流為は一度はその力を放棄するが、最終的には自分に与えられた力の意味、生きて戦う意味を理解し自分の命と引き換えに力を取り戻し蝦夷を、そしてこの国の未来の為戦う事を決意する。
阿弖流為は常に「俺は世界一孤独じゃ無いリーダーだ!」と言っていたがそれはまさしく田村麻呂との鏡映となっている。阿弖流為が孤独でないリーダーならば田村麻呂は官軍の大将でありながら誰よりも孤独なリーダーだった。人の本音を恐れ耳を塞ぎ続ける事で自身を守って来た田村麻呂と、そんな田村麻呂相手でも全力でぶつかってきた阿弖流為。
最後、阿弖流為が田村麻呂の手で討たれたのがとても印象的だった。確かに、阿弖流為はああするしか無かった。蝦夷への侵略をこれ以上進めさせない為、もう一度朝廷と交渉する為、これ以上誰も傷つけない為には蝦夷のリーダーである阿弖流為が朝廷のリーダーである田村麻呂に討たれ、戦を終わらせるしか無かった。それをきっと阿弖流為はわかってやっていたし、だからこそ最期田村麻呂に「こんな役目を負わせてごめんな」と言ったのだろう。そう思うと阿弖流為は心の声が聞こえる田村麻呂より余程人々の心の内がわかっていた。誰もがもう傷つきたく無い、誰も傷つけたくは無い、平和でいたいという願いを持っている事を信じていたからこそ自らが犠牲になる事でそれを成し遂げた阿弖流為。だからこそ、彼は最期田村麻呂に「心の声のもっと奥には違う声が聞こえる筈」と言ったのだろうなあ。口に出す言葉とも違う、心で思っている事とも違うそれは人間の根幹にある想い、願い、祈りみたいなもの。
蝦夷と日本国の平和を願って死んだ阿弖流為と、その阿弖流為を討ち倒し、そしてその阿弖流為に未来を託され生きる田村麻呂。もう二度と心の声に耳を塞ぐまいと勾玉を破壊した田村麻呂はこの先重過ぎる物を背負い続け、そして様々な思惑が交錯する朝廷で茨のような心の声に傷つけられながらも阿弖流為の信じた心のもっと奥の声を聞き託された未来を築き上げて行くのだろうかと思うともう泣けて仕方が無かった。

音楽面でいえば今回合唱曲がメインで知っている曲が多いのが嬉しい。基本歌うのは蝦夷側ばかりだけれど上手い人が多いので大変気持ち良い。
2幕最初の天皇ラップからの全員での曲が良いんだよなあ。それぞれの立ち位置が明確にわかるし何よりアガる。
そして辻元君演じる母礼が歌うAIの「Story」がまた沁みるんだ……ひとりじゃないから、きみがわたしをまもるから……阿弖流為じゃないかよおお。
そして最期の戦いへ赴く阿弖流為と共に蝦夷の戦士達が歌う「怪獣のバラード」でぶわーーっと泣けてしまって大変。明るい曲調だからこそ彼らに迷いが無い事がわかって、歌詞も相まって泣けて泣けて……こんなに泣けるとは思わなかった。しかもさあこれまで蝦夷側しか歌っていなかった(朝廷側は歌わないんだこれが。朝廷ストレートプレイ、蝦夷ミュージカルなんだ)ところで一番上段にいる田村麻呂が歌うんだよ。蝦夷達と一緒に怪獣のバラードを田村麻呂が歌うんだよ。ああなんだよ田村麻呂だって蝦夷の戦士達と心の奥の部分は一緒なんじゃん!なんで戦わなきゃいけないんだよってぶわーーって泣く。上手いんだよおおここまで歌わせないからこその歌う演出。やばい。
それにしても色々な人が言っているけれど、るフェアといい三上の演じる役は何かを背負い遺される側なんだなあ。苦しいけれどそれでも生きろと言われる役なんだなあ。そろそろ祭シリーズで三上が死ぬ役も見たいところ。
正直油断していただけにここまで良い舞台だとは思わなかった。舞台としてとても面白い!そして相変わらず笑える。特に今回は嶺くん演じるヨン様で一番笑った。良いのか嶺くんそのキャラで良いのか?!いやとことん突き進んで欲しいよ!
田村麻呂が好きすぎてだいぶ引きずりそう。三上が演じた役で二番目に好き。一番は大江戸鍋祭のエリカ様が不動です。

二部はライブなので割愛。あとカウントダウンもるーちゃんブログに詳細が載っているので割愛しますが最高に楽しかったー!
今年もあるはずなので、今年も年末は明治座に集合しそう。やっぱり年越しはこうでないと。
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カテゴリー:舞台
テーマ:観劇  ジャンル:学問・文化・芸術

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俳優矢崎広くんが好きです。
若手俳優中心の舞台関連の感想、レポ、企画中心
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