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俳優矢崎広くんと若手俳優さん中心の舞台観劇&映画ドラマ感想ブログ

【映画】ヘラクレス


2014/11/08 映画館で観賞

監督:ブレット・ラトナー
主演:ドウェイン・ジョンソン



言い方は悪いけれど世の中には映画の見所を詰め込み過ぎた故に一番の盛り上がりまでネタバレされちゃって本編より面白くなっちゃったりする予告編というものがある。所謂予告以上を求めて期待値上がり過ぎてしまった結果映画本編がその期待を上回らなかったパターン。
しかしこの映画に関しては真逆の映画だと思う。要するに、映画館やテレビで流れた予告が恐らくネタバレを避けようとしてか、あまりにヘラクレスという映画の燃える展開や面白い部分を削ぎ落としすぎていて正直面白そうに見えない。少なくとも私はこの予告を映画館で見た時は「……ライオンキング?」と思ったくらいで映画館で観ようとは全く思わなかった。言葉で説明するのも難しいので、是非公式サイトにある予告を見て頂きたい。
この予告から伝わるのは、ヘラクレスというギリシャ神話に登場する英雄が様々な怪物を倒してゆく映画だろうというイメージだ。しかし本編は全くそういう話ではない。いわばこれはギリシャ神話を知っている人ならば真っ先にイメージする、英雄ヘラクレスそのものの姿。
しかしこの映画を観た人が口々に「あの予告はもったいない」「凄く面白かった!」と言っていたので気になって観てみた。

ヘラクレスは最高神ゼウスと人間の女性アルクメーネーの間に産まれた半神半人で、ゼウスの正妻ヘラの怒りをかって12の難業を強いられる。沼に住む九つの頭を持つ水蛇ヒュドラー退治、人食いの怪物大猪の生け捕り等の魔物退治。それらを成し遂げヘラクレスは最強の力と神の加護を与えられた男として語られていた。
しかし、それらの伝えられている偉業は全てが正確では無かった。
神の子と呼ばれるヘラクレスは孤高の英雄では無く最強の仲間がいた。しかも彼は戦士ですらなく、仲間たちと金を貰って戦う傭兵に身を落としていた。自らを高く買ってもらう為、大袈裟に吹聴しているのだ。そして彼は、神ゼウスの子どもでも無かった。

そんな傭兵である彼に、トラキアの王女ユージニアが国王であり父であるコテュス王を反乱軍から助けて欲しいと依頼される。体重分の金貨を約束されたヘラクレス一行はその多額の報酬に惹かれ仕事を請け負う。
王国の軍隊は農民等の寄せ集めでありとても戦える状態では無かった。そんな彼らをヘラクレス達は指導し、戦士としての信念を植え付け、短期間で強い軍隊を造り上げる。心身ともに成長した王国軍は強く、反乱軍を鎮圧するが、実はその裏では大きな陰謀が渦巻いていて……。

このヘラクレスという映画に神々や異形の化物は出て来ない。ただ、生ける伝説と化しているヘラクレスという英雄に夢を見ているのだ。
しかしヘラクレス自身、悪夢に魘されていた。12の難業、最後の敵は己の心に巣食った怪物、地獄の番犬ケルベロス。ケルベロスだけが、真の魔物だった。

ギリシャ神話を理解していなくても十分に面白い!
まずヘラクレス役は、WWE世界ヘビー級王者を8回も獲得したザ・ロックことドウェイン・ジョンソン。とんでもない筋肉。子どもと並ぶと生物学的に同じ生き物だとは思えない。最強の英雄ヘラクレスにこれ程相応しい人もいないだろう。
そして彼と行動を共にする仲間は、予言者アムピラオス、言葉を発しない戦士テュデウス、弓の名手の紅一点アタランテ、短剣の名手アウトリュコス、ヘラクレスの甥でありヘラクレスの伝説を広める語り部イオラオス。彼らの連係プレーが本当に燃える!
ヘラクレスを雇ったコテュス国王は仲間を引き連れてきたヘラクレスに、「ヘラクレスは一人で戦っているものだと思っていた」と言う。それに対するヘラクレスの答えは「彼らがいなければ偉業は成し得なかった」。その言葉の意味が最後の最後、EDで描かれるという演出がまた粋で良い。ヘラクレス一人の偉業として広まっている12の難業が、仲間達との連係プレーでいかにしてなされていたのか、というある意味手品の種明かしのような、そんなワクワク感とニヤニヤ感がある。

ヘラクレスは神の子どもではない。ただの人間である男がまさに伝説の英雄となった瞬間の興奮がたまらない。数々の苦しみと悲しみの中生き抜いて来た彼が、本当に英雄となるまでを描いた熱い熱い男のドラマだった。
予告を見て神々の闘いとかスケール大きすぎて、しかもギリシャ神話よくわからないし理解出来なさそうだなーと苦手意識を持っている人は本当に勿体無い。個人的には300とか最強の男達のぶつかり合いや大軍対精鋭部隊の大迫力の戦い、エクスペンダブルズのような仲間達との絆や連係プレーでばったばったと敵を倒す爽快なアクション映画が好きな方には是非にと、声を大にしておすすめしたい最高に燃える面白い映画だった。
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カテゴリー:映画
テーマ:映画感想  ジャンル:映画

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